昨日の日経平均は41000円台を回復しました。株価が安定して上昇基調にあります。
日米関税交渉も多少の食い違いがあるようですが、大問題とはならずに何とか想定の範囲内で進んでいきそうです。
それにしても、自動車業界だけで2兆円規模の減益要因ということで、まあすごい金額の減益ですね。
トヨタはそれでも利益が1兆4千億円減っても、2兆6600億円の利益が見込まれるということで、すごい利益金額ですね。
なんかもっと日本経済が潤ってもいいと思うのですが、、、
ドル円相場は、米国の利下げ、日銀の利上げが予定されているので、しばらくは円高傾向でしょうね。
下に本日の経済ニュース10選をアップしますので、皆さんの投資の参考としてください。
8月8日版|東京市場に効く「経済ニュース10選」
まずは主要指標と相場観から。
主要指標(JST、最新)
指標 | 現在値 | 前日比(%) | データ日時(JST) | 出所 |
---|---|---|---|---|
ドル/円 | 146.98 | -0.24% ※前日終値147.34比 | 8/8 05:30 | [Yahoo!ファイナンス(USD/JPY)](146.98・時刻)と[Investing.com](前日終値)を併用。 (Yahoo!ファイナンス, Investing.com 日本) |
日経平均 | 41,059.15 | +0.65% | 8/7 15:45 | Yahoo!ファイナンス。 (Yahoo!ファイナンス) |
NYダウ | 43,968.64 | -0.51% | 8/8 05:20 | Yahoo!ファイナンス(^DJI)。 |
ナスダック総合 | 21,242.69 | +0.35% | 8/8 05:27 | Yahoo!ファイナンス(^IXIC)。 (Yahoo!ファイナンス) |
日経225先物(大証・夜間) | 41,260 | +0.63%(+260) | 8/7 22:00 | 株探/みんかぶ速報。 (株探) |
相場コメント
米国の「相互関税」発動(後述)という重い材料が出た一方、国内決算で明暗を織り込みつつTOPIXは史上高値圏、日経平均も3日続伸。為替は147円近辺で膠着気味。米株はダウ安・ナスダック高のまちまちで、金利・原油・関税ヘッドラインに振られやすい地合いが続きます。東京の先物は夜間で底堅く、きょう(8/8)は決算と為替の方向感>関税ショックの順で物色が入りそうです。(Reuters Japan, Yahoo!ファイナンス)
国内ニュース5選
(日本の記事→日本株の関連企業(コード)を記載。セル内の「★」の下に+/-評価を併記)
見出し(リンク) | 概要 | 関連銘柄(コード) | 影響度★/± |
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[日経平均は3日続伸、TOPIXは場中・終値で最高値更新] | 決算での関税影響の見極めが進み、過度な悲観が後退。半導体は弱含みも金融や消費関連が支え。終値は41,059円。 | ファストリ(9983)/SBG(9984)/三菱UFJ(8306) | ★★★★☆(+) (Reuters Japan) |
[トヨタ、通期営業益を3.8兆→3.2兆円へ下方修正] | 米関税の逆風とコスト増を反映。北米が赤字化、年1.4兆円の関税負担見積り。 | トヨタ(7203)/デンソー(6902)/アイシン(7259) | ★★★★★(-) (Reuters, Reuters Japan) |
[ソニーG、通期営業益を1.33兆円へ上方修正] | ゲーム・音楽が堅調。米関税影響は従来見積りから縮小(約700億円)。 | ソニーG(6758)/バンダイナムコ(7832) | ★★★★☆(+) (Reuters Japan) |
[SUBARU、通期見通しと最大500億円の自社株買いを発表] | 米関税で通期営業益見通しは減益も、自社株買いが株価を支え後場に上げ幅拡大。 | SUBARU(7270)/日産(7201) | ★★★☆☆(+) (Reuters Japan, ライブドアニュース) |
[東京エレクトロン、TSMC機密取得疑いで子会社元従業員の関与確認] | 現時点で外部流出は確認せずと説明。半導体関連にセクター波及の懸念。 | 東エレク(8035)/アドバンテスト(6857)/SCREEN(7735) | ★★★☆☆(-) (Reuters Japan) |
海外ニュース5選
(海外の記事→**米国上場企業(ティッカー)**を記載)
見出し(リンク) | 概要 | 関連米株(ティッカー) | 影響度★/± |
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米「相互関税」8/7発動:日本は15%に引上げ、適用開始は米東部時間0:01 | 追加関税は原則15%。MFNが15%未満の品目は合算で15%が上限、15%以上は相互関税非課税。232条など他関税に上乗せしないと整理。 | Ford(F)/GM(GM)/Tesla(TSLA) | ★★★★★(-) (ジェトロ) |
[米新規失業保険申請、22.6万件に増加] | 1カ月ぶり高水準。継続受給は21年11月以来の多さで労働市場の減速サイン。 | JPM(JPM)/バンカメ(BAC)/シティ(C) | ★★★☆☆(-) (Reuters Japan, Bloomberg.com) |
[米労働生産性、Q2速報+2.4%] | 予想上振れ。賃金インフレ圧力の緩和期待→長期金利やPERにプラス。 | アップル(AAPL)/マイクロソフト(MSFT)/アルファベット(GOOGL) | ★★★☆☆(+) (Reuters Japan) |
[米株:ダウは軟調、ナスダックは上昇(7日午前)] | 半導体関税の“回避期待”でハイテク堅調、景気懸念や関税不確実性でダウは弱含み。 | アップル(AAPL)/エヌビディア(NVDA)/AMD(AMD) | ★★☆☆☆(+) (Yahoo!ファイナンス) |
[NY原油:前日までの下落から反発、64ドル台] | 連続安の反動とリスク選好の戻り。原油安定は日本のコスト面に追い風。 | エクソンモービル(XOM)/シェブロン(CVX)/オキシデンタル(OXY) | ★★☆☆☆(+) (Yahoo!ファイナンス) |
特集|日米貿易関税の最新実施状況と株価インパクト
- いつから?何%?
米国の「相互関税(Reciprocal Tariffs)」は**8月7日 0:01(米東部時間)通関分から適用開始。日本は15%**に設定。MFN税率が15%未満の品目は「合算で15%が上限」、15%以上の品目は相互関税が課されない――と日米の整理は一致(官邸会見/ジェトロ)。また、232条など他の追加関税に上乗せしない(=“積み上げ”なし)点も明記されています。(ジェトロ, 首相官邸ホームページ) - 自動車は?
今回の大統領令に232条の自動車・部品関税の変更は含まれず。一方、日米合意で自動車関税を15%へとの報道・会社側前提が出ており(ホンダは9月適用想定で試算)、最終的な米側の後続命令での修正が注目点。短期は在庫・輸送中の通関タイミングで実効負担がぶれる可能性。(ジェトロ, Reuters Japan) - 株式インパクト(東京市場目線)
- 完成車・部品:北米比率が高いトヨタ/ホンダ/SUBARUは短期EPS逆風。もっとも**買い戻し・還元(SUBARUの自社株買い)**がクッションに。米ローカル生産シフトや価格転嫁力の強いOEM/高付加価値部品は中期で相対強。(Reuters, Reuters Japan)
- 電機・半導体:相互関税の“積み上げ無し”は一定の安心材料。ただし半導体・電子部品の一部はMFN15%未満→合算15%上限に該当し得るため、マージン低下リスクを個別に点検。TELのニュースのようなヘッドラインには注意。(ジェトロ, Reuters Japan)
- 消費・エネルギー:原油の変動と関税の輸入物価押し上げが為替・金利・消費へ波及。足元の原油は64ドル台で落ち着き、東京の輸送・化学には追い風。(Yahoo!ファイナンス)
まとめ:制度面の“上乗せなし”と15%上限の整理はネガ過度化の歯止め。ただし、最終設計(後続命令)と自動車関税の確定が出るまでヘッドラインで振れやすい。運用としては決算で“実弾”を出した銘柄重視が有効です。(ジェトロ, 首相官邸ホームページ)
きょうの投資方針(短く)
- 基本姿勢:関税ヘッドラインのボラは続くが、決算と需給での選別上昇が優位。為替147円近辺でのレンジ取引を前提に、内需/還元/価格転嫁力へ比重。(Reuters Japan)
- 強気ピック
- ソニーG(6758):関税影響縮小+ゲーム/音楽の稼ぐ力。リスク:為替。(Reuters Japan)
- SUBARU(7270):自社株買いが需給改善。関税逆風は織り込み進捗を監視。(Reuters Japan)
- 下落注意
- トヨタ(7203):通期減額でEPS見通し鈍化。続報待ちで突っ込み買いは慎重に。(Reuters Japan)
- 東京エレクトロン(8035):ニュースフロー不安。需給悪化に注意。(Reuters Japan)
参考リンク(本文参照)
- 日経/先物・市況:日経平均、先物夜間、TOPIX高値など(ロイター/株探/みんかぶ) (Reuters Japan, 株探)
- 米相互関税の制度整理(ジェトロ・官邸会見) (ジェトロ, 首相官邸ホームページ)
- 米経済データ・米株ヘッドライン(ロイター/時事) (Reuters Japan, Yahoo!ファイナンス)
(編集注) 本記事は公開時点の公開情報に基づき作成。リンクはいずれも日本語・会員登録不要の媒体を優先していますが、速報値は後に修正される場合があります。
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