米国の7月の雇用統計が発表され市場予想から大幅に低い発表がされ、米国株が大幅に下がり、ドル円相場も一日で3円の円高に振れています。
日経先物も39900円-960円となっており、明日の日経株価は約1000円の下げの4万円割れが確実な状況です。
よほどポジティブなニュースが入ればよいですが、現在(8/3 21:00時点)で特にビックニュースがないので、日経株価の大幅下落を覚悟する必要があります。
日米貿易関税が15%となり、日経株価が42000円まで上げたのに、結局明日4万円割れで元の戻るという状況です。
今回の上昇で日経4万円台の下固めをすることを期待していましたが、またしばらく4万円台を割る状況が続きそうですね。
一気に5万円近くまで上昇することを期待していたのですが、残念です。
下げ相場の時は、底値を見極めて優良株をコツコツと購入することが大切ですね。
## 8月4日 東京マーケットに影響する経済ニュース10選!!
📊 本日の主要指標
指標 | 終値 | 前日比 | 変化率 | データ時点 |
---|---|---|---|---|
ドル円 (USD/JPY) | 147.36 | -3.38 | -2.24% | 8/2 06:00 JST (Yahoo!ファイナンス) |
日経平均株価 | 40,799.60 | -270.22 | -0.66% | 8/1 15:15 JST (FRED) |
NYダウ | 43,588.58 | -542.40 | -1.23% | 8/2 05:00 JST (株探) |
ナスダック総合 | 20,650.13 | -472.32 | -2.24% | 8/2 05:00 JST (株探) |
日経先物(夜間・大阪) | 39,900 | -960 | -2.35% | 8/2 06:00 JST (株探) |
相場コメント
米7月雇用統計が大幅に下振れし、Fedの早期利下げ観測が再燃。米長期金利低下とともにドルが全面安となり、ドル円は150円台前半から147円台へ急落。NY株も景気減速懸念と追加関税リスクで大幅安となり、ダウは5日続落。シカゴ日経先物は4万円を割り込み、東京市場は続落スタートが警戒されます。(Reuters Japan, 株探)
円高(8/1に約3円の急伸)の要因と株価インパクト
- 米雇用統計の鈍化
非農業部門雇用者数は+7.3万人と予想(+11万人)を大幅下回り、過去2カ月も下方修正。景気後退懸念 → 米金利急低下 → ドル売り・円買いが加速。(Reuters Japan) - Fedの利下げ思惑再浮上
米2年債利回りは1日で24bp低下。フェドウオッチで9月利下げ確率が**38% → 81%**へ急拡大し、日米金利差縮小観測が円買いに拍車。(Reuters Japan) - トランプ関税ショックでリスクオフ
8/1発動の対日15%・対カナダ35%など“相互関税”大統領令で世界景気懸念が強まり、安全資産としての円買いが優勢に。(Reuters Japan)
株価への影響
- 輸出主力株(自動車・電機)の採算悪化懸念でマイナス。
- 半面、内需・高配当バリュー株や資源価格連動銘柄に物色移行。
- 円高は輸入コストを低減し、電力・食品などディフェンシブにプラス。
国内ニュース(5本)
見出し | 概要 | 関連銘柄(コード) | 影響度★ / ± |
---|---|---|---|
日鉄、黒崎播磨をTOB 4200円で完全子会社化 | 日本製鉄が耐火物大手をTOB、資源価格高騰に備え高付加価値製品を内製化 | 黒崎播磨 5352/日本製鉄 5401/住友電工 5802 | ★★★★☆+ |
イビデン、通期を一転増益へ上方修正 | 車載SiC基板需要が想定超、営業益+6%へ | イビデン 4062/ルネサス 6723/TDK 6762 | ★★★☆☆+ |
大塚商会、最高益見通し引き上げ | 法人IT更新特需で5%増益、配当+25円 | 大塚商会 4768/富士通 6702/NEC 6701 | ★★★☆☆+ |
任天堂1Q経常16%減、Switch2部材高騰 | 円高で海外収益目減りも次世代機600万台計画維持 | 任天堂 7974/コーエーテクモ 3635 | ★★☆☆☆- |
日経225先物、夜間で39,900円 前日比▲960円 | 米株急落と円高でリスクオフ、4万円の攻防焦点 | 野村HD 8604/大和証券G 8601/TOPIX先物 | ★★★☆☆- |
海外ニュース(5本)
見出し | 概要 | 関連銘柄(コード) | 影響度★ / ± |
---|---|---|---|
米7月雇用+7.3万人で急減速 | 景気後退懸念でNYダウ▲542ドル、ドル急落 | Apple AAPL/Amazon AMZN | ★★★★☆- |
トランプ政権、対カナダ関税35%へ引き上げ | 北米サプライチェーン混乱警戒 | Ford F/GM GM | ★★★☆☆- |
バークシャー2Q純利益▲59%、クラフト減損 | 保守的キャッシュ戦略強調、リスク回避連想 | Berkshire BRK.B/Kraft KHC | ★★★☆☆- |
インド、ロシア産原油購入継続を表明 | トランプ25%報復関税もエネルギー確保優先 | Exxon XOM/Chevron CVX | ★★☆☆☆+ |
FRB高官2名、利下げ支持を表明 | 労働市場悪化を理由に、9月利下げ観測強まる | JPMorgan JPM/Goldman GS | ★★★☆☆+ |
投資方針と注目銘柄
- 為替は147円前後で戻り待ち売り優勢。米利下げ期待と関税リスクが綱引き。想定レンジ145–149円。
- 株式は調整継続を前提に押し目狙い。円高で輸出株は慎重、一方で内需ディフェンシブ・高配当に資金回帰。
- 推奨
- JR東日本 9020 – インバウンド回復で業績底打ち、円高は燃料コスト減。
- KDDI 9433 – 配当利回り3%超、通信は景気敏感度小。
- 下落注意
- トヨタ自動車 7203 – 円高1円で営業利益▲450億円。短期は為替影響大。
- 村田製作所 6981 – スマホ需要停滞と円高がダブル逆風。
今日の一言:「円高局面こそポートフォリオの体質をチェック。通貨に振らされない“稼ぐ力”を持つ企業を見極めましょう。」
コメント