先週は、日米貿易関税が15%になり、株価が2000円近く上昇しました。
さすがに金曜日は、-370円と調整しました。
この上昇基調が今週も続くのか、それとも利益確定売りに押されて下落するのかが注意のしどころです。
ドル円も現在(28日7:50)では147.85円となっており、極端に円高が進んでいる状況ではないので、特にサプライズニュースがなければ、41000円から42000円ぐらいでもみ合いが続くのかと思います。
個人的には、石破総理が首相継続して、政治の混乱も最小限に抑えられて、日経平均も緩やかに上昇し来週末ぐらいには、43000円ぐらいに上昇しないかな~と期待しています。
懸案事項としては、日銀の利上げが早まり10月に利上げとなることです。
日銀の利上げニュースが出たら、また、日経は下げるでしょうね。
ただ、日銀の利上げショックにもだいぶ慣れてきたので、そこまで大きく下げないのかと思っています。
私も、日銀の利上げで日経が下落したら押し目買いに向かおうと心づもりしています。
本日の株価に影響する経済ニュースを下にまとめていますので、皆さんの投資の参考としてください。
指標・相場コメント(終値:2025年7月25日/27日等)
指標 | 値 | 前日比(%) | データ日時 |
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米ドル/円 | 約 147.7円 | ±0% | 7月28日 朝 |
日経平均 | 約 41,070円 | +3.3% | 7月23日 終値 |
NYダウ | 44,901.92ドル | +0.47% | 7月25日 終値 |
ナスダック総合 | 21,108.32 | +0.24% | 7月25日 終値 |
日経先物(夜間) | 約 41,410円 | 前週末比上昇 | 7月27日 夜間概況 |
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NYダウとナスダックはいずれも堅調で、リスク選好気運が継続。円高一服で為替は147円台半ばに安定。輸出関連株に資金が集中する展開が顕在化しています。
国内ニュース(東京市場への影響)
★ | 見出し | 要約コメント | 関連企業(証券コード) | リンク(会員不要) |
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★★★ | 日米関税、自動車15%で合意 | 対米関税が25%から15%に引き下げられ、輸出関連に明確な追い風。自動車株に顕著な上昇。 | トヨタ(7203)、ホンダ(7267)、日産(7201) | ロイター日本語「日米、相互関税15%で合意」(Yahoo!ファイナンス, Investing.com 日本, マネクリ | マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア, Reuters Japan, ダイヤモンド・オンライン) |
★★☆ | 決算発表ピーク、業績見通しに注目 | 日立・日本製鉄・任天堂など決算集中。ガイダンス内容が相場の鍵。 | 日立(6501)、日本製鉄(5401)、任天堂(7974) | Reuters「調整含み、過熱感を解消 … 今週の東京株式市場」(Reuters Japan) |
★☆ | 日経平均予想を上方修正 | 国内証券が年末予想を45,000円に修正。景況感改善による期待感。 | — | Reuters「日米の関税交渉合意を受けて … 年末4万5000円」(Reuters Japan) |
★ | 政局不透明、首相の正統性問題に波紋 | 石破首相の退陣論や信認不安が市場リスクに。政権運営の安定性注視。 | — | Reutersインタビュー「峯村氏は…退陣すべき」(Reuters) |
★★ | 債券利回り上昇、日銀金融政策局面に変化か | 10年物利回り上昇で日銀緩和解除期待も。金融政策の転換点として注目。 | — | Bloomberg「株最高値に浮かれるな…日銀会合や企業決算に半身の投資家」(Bloomberg.com) |
海外ニュース(米国・グローバル経済への影響)
★ | 見出し | 要約コメント | 関連企業(ティッカー) | リンク(会員不要) |
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★★★ | 米日貿易協定、世界経済のリスク回避に貢献 | 関税合意によりグローバル貿易不安が緩和。米国株も高値更新。 | MSFT、AAPL、META | Reuters英語記事 via 日本投資系メディア(Bloomberg.com, ザイFX!) |
★★☆ | 米主要IT企業の決算本格化 | Microsoft、Apple、Meta、Amazonなど決算発表。AI投資が焦点に。 | MSFT、AAPL、AMZN | Bloomberg「米企業決算シーズン本格化へ」(Bloomberg.com, SMD Asset Management) |
★★ | 米EU・中国との交渉期限迫る | 8月1日が関税発効延期期限。EU・中国との交渉進展次第で市場動揺。 | — | Reuters「関税・FOMC・ハイテク企業決算など目白押し」(Reuters Japan, ウォール・ストリート・ジャーナル) |
★☆ | FRB政策見通しに影響する雇用統計・PCE控える | 米雇用統計やPCEがFRB判断材料に。金利・ドルへの波及注目。 | — | 同上(Reuters Japan) |
★★ | 米債入札注視、金利・ドル需要に影響 | 2・5年債入札の結果が米金利曲線と通貨需給に影響。 | — | 同上(Reuters Japan) |
日米関税15%合意の詳細と市場インパクト
✅ 日本にとっての有利な点
- 輸出コスト削減:自動車の対米関税が25%→15%に軽減され、米市場での利益改善期待。(Reuters Japan)
- 不確実性の払拭:交渉リスクが後退、企業の投資判断が安定化。(Reuters Japan, Reuters Japan)
- 経済安全保障的投資促進:半導体・エネルギー・医薬品への対米投資枠を設定。(ダイヤモンド・オンライン, 首相官邸ホームページ)
❌ 日本にとっての不利な点
- 関税ゼロではない:15%は負担が残り、完全撤廃には至っていない。(Reuters Japan, ダイヤモンド・オンライン)
- 鉄鋼・アルミなど他品目は対象外:これらの関税は維持されたまま。(Reuters Japan, 首相官邸ホームページ)
- 投資枠の評価難:「5500億ドル投資」だが、利益の多くは米国側が享受との指摘も。(ダイヤモンド・オンライン)
🔍 今後の株式市場への影響
- 自動車・輸出関連株への資金流入が継続する見通し。
- 円安が進行すれば、内需株の相対的魅力も高まる可能性。
- 決算ガイダンスの慎重化で過熱懸念が再燃するリスクも。
- 石破政権の不安定さや日銀動向が引き続き影響材料。
- 米EU・中国交渉の進捗次第でさらなる市場変動性も。
投資方針と注目銘柄
今週の投資方針は、輸出関連の大型優良株を中心に据えつつ、決算リスクや政策の不透明性にも対応できる柔軟な戦略が基本です。
▶ 推奨銘柄(上昇期待)
- トヨタ自動車(7203):関税軽減による利益改善が期待される輸出主力株。配当・業績ともに安定。
- 本田技研(7267):米国市場依存度が高く、即効性のある恩恵材料。
- 任天堂(7974):為替と欧米需要の影響を受けやすいが、新製品および業績見通しに注目。
⚠ 注意銘柄(下落リスク)
- 日立製作所(6501):今週決算発表でガイダンスが弱気なら、株価調整が警戒される。
- 日本製鉄(5401):鉄鋼関税が対象外で、需要環境の不透明感継続。
総括コメント
日米の自動車関税を15%に合意したことで日本の輸出企業にとっては明確な追い風ですが、「ゼロ関税ではない」「鉄鋼除外」「投資枠の評価困難」など限界も存在します。東京市場ではリスクオンムードが鮮明になりつつありますが、今後の決算発表やガイダンス、政局の動揺、米欧中との貿易交渉の進展によって相場は変化し得る局面にあります。
輸出優位の銘柄を中心にしたポートフォリオを基軸としつつ、リスク管理的な意味で内需株・ディフェンシブ株への分散も併せて検討すると良いでしょう。今後も注目ニュースと市場反応を整理してお届けいたします。
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